◇誕生日の公式祝賀行事は一切なかった模様
1月8日の金正恩氏の誕生日が2010年と比べ、控えめに祝われたことが北朝鮮内部の取材パートナーとの通話で明らかになった。
咸鏡北道に住む30代の女性通信員は10日、アジアプレスとの通話で
「茂山(ムサン)郡では1月8日の金正恩大将の誕生日に、住民たちが参加しなければならない誕生祝賀行事はいっさい行われなかった。一方、軍では小規模な行事が行われた模様だ。昨年は、金正恩大将を称える歌『パルコルム』を歌う忠誠集会、詩の朗唱会などが女性同盟で行われたのだが」
と当日の様子を語った。

現在、金正恩氏の肖像画が党や軍、警察関係の幹部には配布されているようだと、北朝鮮内部の取材パートナーは伝えている。一般住民には配布されていないという。写真は清津(チョンジン)市内のとある家族の食事風景。故金日成主席と金正日総書記の肖像画が見える。2007年4月 李準(リ・ジュン)撮影

 

こうした状況について北朝鮮の人々は
「金日成主席、金正日将軍の誕生日はカレンダーに赤字(祝日)で表示されているが、金正恩大将の誕生日は表示がないので、誕生日祝いをしないことは決まっていたようだ」
と噂し合っていると同通信員は伝えた。

また、誕生日当日の8日、各企業所では特別集会が開かれ、
「今回、このように金(正恩)大将の誕生日を謙虚に祝うことは、将軍様(金正日)の意思ではなく、金大将自らからの意思である」
と金正恩氏の誕生日を控えめに祝う理由を、幹部が講演を通じ説明したという。
なお、茂山郡では1月1日から10日まで特別警戒週間となっており、携帯電話で中国と通話する者に対し、厳しい取締りが課されているという。
(中国延吉=パク・ヨンミン)