食べ物を求めて市場を彷徨うコチェビ(ホームレス)の子ども。背後には食糧が並んでいる。2011年1月 平安北道 撮影:金東哲(アジアプレス)

 

深刻な経済難によって、北朝鮮で家や家族を失ってコチェビ(ホームレス)に転落する人が急増していることが映像で確認された。映像は北朝鮮内部情報誌「リムジンガン」の記者金東哲(キム・ドンチョル)氏が、今年1~4月に北朝鮮の平安南・北道、平壌市郊外で撮影した。
撮影した金記者によると
「昨年後半から家を失って街を彷徨うコチェビが急増している。市場での商売が不振で現金がなくなって家を売ったり、親が子供の養育を放棄してしまったためだ」
という。

「部隊員の50%は栄養失調」と述べた兵士
2011年3月 平安北道 撮影:金東哲(アジアプレス)

 

一方、市場を徘徊するコチェビの映像には、コメやトウモロコシなど大量の食糧が販売されている様子が映し出されている。このことから、深刻なのは食糧の絶対量の不足というより、食糧にアクセスできない人が生み出されていることにあることが推測される。
(石丸次郎)