◆故金日成主席生年が前4桁 次は金正日生年?(石丸次郎)

手帳をめくりながら携帯電話を使う男性。場所は平壌市の中心部、背後に凱旋門が見える。(2011年6月牡丹峰(モランボン)区域 ク・グァンホ撮影)

北朝鮮の「コリョリンク」社が運営する移動通信(携帯電話)の番号が、基本的にすべて故金日成主席の生年の「1912」で始まる全10桁であることがわかった。
北朝鮮内部情報を伝える雑誌「リムジンガン」の記者で平壌在住のク・グァンホ氏は、昨年から北朝鮮内の携帯電話事情を取材。平壌市内の携帯電話の使用状況をビデオで撮影した他、加入申請書である「移動通信登録申請書」も入手していた。

ク・グァンホ記者は取材結果について
「朝鮮の携帯電話の番号は、すべて金日成の生年の『1912』で始まる。その後に6桁の番号が続くので全部で10桁ということになる。番号はすべて逓信所で割り当てられるため、自分の好きな番号を選ぶことはできない」
と述べた。

両江道に住む取材協力者が携帯電話のカメラで撮影して持ち出した「移動通信登録申請書」(購入申請書)の写真。申請日時、申請者署名欄、SIM カード番号(電話番号)、IMEI 番号(電話機固有の番号)、加入日時、許可者のサイン欄などが見える。注意書きには「保安や検察従事者は担当の保衛部員(情報機関員)の確認を受けること」とある。(2011 年11 月両江道 チェ・ギョンオク撮影)

 

「コリョリンク」社に75%を出資しているエジプトのオラスコム社は、北朝鮮の携帯電話加入者数が100万を超えたと先月公表したが、そうすると下番号が6桁では足りなくなる。上4桁の番号が追加されたかどうか現時点では不明だ。昨年急死した金正日氏の生年とされる「1942」が追加された可能性も考えられる。
(石丸次郎)