咸鏡北道会寧(フェリョン)市。国境の河、豆満江を挟んで中国と接する国境都市だ。2010年6月中国側から撮影。(アジアプレス)

咸鏡北道会寧(フェリョン)市。国境の河、豆満江を挟んで中国と接する国境都市だ。2010年6月中国側から撮影。(アジアプレス)

◆25日の軍創建記念日の支援品要求 「電気まったく来ていないのに」

25日の朝鮮人民軍創建記念日を控え、北朝鮮政府が人民に新たな負担を強いている実態が明らかになった。23日、北朝鮮国内の取材協力者が電話で伝えた。
咸鏡北道会寧(フェリョン)市に住む、北朝鮮内部情報を伝える雑誌「リムジンガン」の協力者のこの女性は
「(25日の人民軍創建記念日に合わせ)国では洗面道具、ノート、豚肉などを出すよう住民に要求しています。また、女性同盟(主婦の組織)などの組織では、食事を作って軍に納めるよう言われており、準備をしています」
と現地の状況を語った。

こうした政府の「供出命令」に対し、住民の反応は冷淡だという。
「一日中、市場で商売をして、コメ一キロ分でも稼げれば良い方です。4・15(4月15日。故金日成主席の生誕100周年記念日)が過ぎても苦しい生活は何も変わっておらず、大変です。それでも4・25(4月25日)は軍隊を支援する日だから、しょうがないと割り切っていますが...。親しい人同士では、『4・15の特別配給でさえ満足に貰えなかったんだ、4・25に我々が期待することなんて何も無い』と言い合っていますよ」
と女性は語った。

会寧市のこの女性が住む地域では、17日を最後に、現在まで電気の供給が全く無い状態が続いているという。このように、政府がここ数年宣伝してきた「強盛大国」の実現が肩透かしに終わったこともあり、現地では失望が広がっていると、この女性は強調した。
(中国延吉=パク・ヨンミン)