3−Ⅰ 平壌10万戸住宅建設現場を行く[2]
取材:ク・グァンホ 整理・解説:石丸次郎
※この項の写真は二〇一一年八〜九月に平壌市の大同江(テドンガン)区域で撮影された。

◆現場は動員された組織の混合作業

アパート建設現場近くには、作業員の宿舎として数多くの天幕が張られている。

アパート建設現場近くには、作業員の宿舎として数多くの天幕が張られている。

そのひとつを覗くと炊事当番が調理中だった。「自分たちは突撃隊ではなくて『対外建設の労働者』」と言った。

そのひとつを覗くと炊事当番が調理中だった。「自分たちは突撃隊ではなくて『対外建設の労働者』」と言った。

ク・グァンホ記者が撮影したのは大同江区域の工事現場。何棟もの高層アパートが建設中だが、そこで出会った作業員の中に「対外建設から来た」という一群がいた。「対外建設」は貿易省傘下の「対外建設指導局」のことで、中東や中国、ロシアなどで建設工事を請け負う「外貨稼ぎ」組織のこと。労働者たちは建設工事のプロである。この組織から軍隊式に「旅団」が編成されて工事に投入されていた。

また現場には「八・二八突撃隊から来た」という青年たちが大勢いた。これは金日成社会主義青年同盟で組織した労働部隊のひとつだ。女性成員もいる。さらに軍隊、大学生が現場では入り混じっていた。制服姿の女子大学生の姿も多い。
「突撃隊」とは、国家的な建設プロジェクトに動員される作業集団のことで、職場や地域で選抜組織され、発電所や道路や鉄道の建設などに投入される。動員期間は通常三年だ。
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