中国の吉林省・延辺朝鮮族自治州に建設されている「和坪鉄道」。奥の白い場所が南坪鎮の駅舎。背後の山並みは北朝鮮。今月5日、パク・ヨンミン撮影(アジアプレス)

中国の吉林省・延辺朝鮮族自治州に建設されている「和坪鉄道」。奥の白い場所が南坪鎮の駅舎。背後の山並みは北朝鮮。今月5日、パク・ヨンミン撮影(アジアプレス)

◆茂山鉱山から輸入 現地住民の間では工事費横領の噂も

(中国延吉=パク・ヨンミン/整理 リ・ジンス)

朝中国境に位置する中国の和龍市南坪鎮では、3年前の09年9月から大規模な鉄道工事が続いている。対岸の北朝鮮茂山(ムサン)郡の鉄鉱山から輸入する鉄鉱石を、より多く、かつ円滑に中国国内へと供給するためだ。茂山鉱山はアジア最大級の規模を持つ鉄鉱山で北朝鮮では「国の宝」とも呼ばれている。

だが今月5日、現地を訪れた記者の目に入ったのは、竣工予定の11年9月を一年近く過ぎた今でも未完のままの工事現場だった。地元の人は「工事資金が官僚に横領されたせいで、昨年夏から工事のスピードがぐっと落ちた」と言う。完成にはさらに数か月を要すものと思われる。

「和坪鉄道」の高架工事は、橋脚は完成しているものの、まだ線路は敷かれていない。今月5日、パク・ヨンミン撮影(アジアプレス)

「和坪鉄道」の高架工事は、橋脚は完成しているものの、まだ線路は敷かれていない。今月5日、パク・ヨンミン撮影(アジアプレス)