新聞うずみ火で「ヤマケンのどないなっとんねん」を連載中のヤマケンさんこと、山本健治さんを講師に招いて「うずみ火講座」を7月14日、キャンパスポート大阪で開講した。演題は「ハシズムを斬る」。橋下氏を「形式主義者、権力主義者、ご都合主義者だ」と一刀両断。前市長の平松邦夫さんも登場しての討論もヤマケン節は健在。参加者40人も大満足の講座となった。(矢野 宏/新聞うずみ火)

ヤマケン節は健在

まず、ヤマケンさんは「橋下氏は形式主義者だ」と切り出した。「相手を論破する時に『公務員だから』という枠に当てはめて、ルールがすべてだという形式論を押しつけていく。だが、自分は弁護士会の見解と相反するような発言をしたり、政治や経済のあり方についても政府とけんかしているくせに、自分が決めたことに対して逆らうことは絶対に許さないという態度を取っている」と指摘した。

次の特徴は「権力主義者」。ヤマケンさんは教員への国歌斉唱義務化を例に取り、「従わなければ処分をするという大前提をたてる。これについてはほとんどの人が疑わない状況になっているが、大事なことは、国旗・国歌についても疑うというところから学問は始まるということ。疑いこそが研究、学問、教育を発展させてきた。教員がそういう立場に立ってなぜ悪いのか。この社会のあり方や人間としてのあり方の多様性、考え方の多様性をもっと認めていかなければならない」と持論を展開した。

3つ目の特徴として「ご都合主義」を挙げ、「橋下氏はその都度、撤回を重ねていく」という。「人形浄瑠璃を批判しながら人間国宝の方が病気になった時、『心労をおかけして』と言ったが、それなら最初からご高齢の方にけんかを売るな」。さらに、「討論して勝ったと喜ぶような次元の問題ではない。優しい気持ちを持っているのであれば、とりあえずは静かな場所で話を聞くことから始めてもいいではないか」と苦言を呈した。

ヤマケンさんは、「認めるという言葉は『言葉を忍ぶ』ということ」と語り、「橋下氏が根本的に間違っているのは、相手に勝つこと、論破することを一番に考えていることだ。民主主義の基本は相手を認めることから始める。どれだけ相手の立場や言い分を聞くかということを出発点にしなければ、橋下氏は本当の意味で政治家として大成していかない。

勝てば勝つほど敵を作っているということをあの人は分かっていない」と述べた。
質疑応答で、大阪都構想について、また橋下氏の総理大臣の可能性について一刀両断。前市長の平松氏との論争なども展開され、予定していた2時間はあっという間に過ぎ、お開きに。

平松前市長も飛び入り参加