◆北朝鮮では「戦争」が頭から離れない

昨年12月に長距離「ロケット」を発射してから今日まで、北朝鮮は国際社会を緊張させ続けている。このような状況を、日本に暮らしている脱北者のリ・ハナさんはどう捉え、何を感じているのか。
(2013年4月 取材・整理 南正学)

日本入りした脱北者として初めて大学を卒業したリ・ハナさん。写真:金慧林

日本入りした脱北者として初めて大学を卒業したリ・ハナさん。写真:金慧林

 

:最近、緊張を高めているという内容の報道が溢れんばかりです。どのような気持ちでニュースを受け止めていますか?
リ・ハナ(以下リ):昨年ロケットを発射したというニュースに接した時は、とても驚きました。そうでなくても北朝鮮は不安定な状態なのに、もしかしたら戦争になってしまうかもしれないと、不安も襲ってきました。金正恩氏が若さのあまり血気にはやって、「事故」を起こすのではないかと心配でした。今ではそうしたニュースが続くので、「またか」と思ってしまいます。(笑)

:周囲の日本人の反応はどうですか?
:金正日氏が死去したときにはたくさんの連絡をいただきました。しかし、昨年のロケット発射以降は、特別な反応はありませんでした。

:日本に暮らす脱北者の知人たちの反応はどうでしたか?
:親しくしている脱北者の知人に、ロケット発射をどう思うか聞いてみたことがあります。「やろうがやるまいが、勝手にすればいい」という答えが返ってきました。その知人の職場には韓国の年配の女性たちがいて、最近では北朝鮮のニュースが報じられるたびに、知らせてくれるんだそうです。「わざわざそうしてくれなくてもいいのに」と言っていました。
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