◇ 少年団とクラスの幹部たち
人民学校3年生になると、クラスのリーダーを選出する総会が開かれ、分団委員長1人、学級班長1人、思想担当副委員長1人、分団委員5人ほど(学習委員、体育委員など)、組長5人ほど、少年団に属する団委員1人が、一応「正当な選挙」によって選ばれます。本人の成績だけでなく、クラス内における影響力、そしてやはり、生活水準や保護者の子供に対する(学校に対する)支援などが総合的に評価されます。

少年団(全国朝鮮少年団)というのは、人民学校2年生から高等中学校3年生までの学生が強制的に加入させられる学生団体で(高等中学校4年生からは、金日成社会主義青年同盟に強制的に加入させられます)、北朝鮮の子供たちは、小さい頃からこのような組織に加入させられて、金父子に対する忠誠心を植え付けられるのです。

各学校には、少年団指導員の先生が1人いて、学生団体のサポートをします。学校の少年団のトップとなる団委員長は、数百人の団員を束ねる相当な力を持っています。その下に団副委員長や各クラスから1人ずつ選ばれた団委員が数人いて、学校少年団とクラス単位の分団との間で伝達の役割をします。学校少年団の下の組織が、クラス単位の「分団」で、この40人ほどいる少年団員を束ねるのが分団委員長なのです。

分団委員長は1人、女の子が選ばれることもありますが、私のクラスでは転校してきたばかりの男の子がやっていました。そして、実質的なクラスの統制役である学級班長は、成績よりもクラス内でどれだけ影響力を持っているのか(要はどれだけ力が強いのか)が大事なので、たいていは男の子が選ばれます。私のクラスでは、私と幼稚園のときからずっと一緒だったチョル君が学級班長に選ばれました。

その次には、クラス内少年団員の思想教育を担当する思想担当副委員長、そして、学習、体育などの重要な部分を担当する分団委員がいました。また、クラスには、6~7人を一組とする組があり、その長も選ばれました。組掃除や課外活動の際には、この組ごとに役割が分担されました。

少年団の幹部たちはその象徴として、左腕にバッジをつけます。プラスチック製の四角いバッジは、白い背景に、横に赤色の太い線が、その上には星が描かれます。線と星の数によって各ポジションが分かるようになっていました。団委員長なら三つの線に三つの星、団副委員長は三つの線に二つの星、団委員は三つの線に一つの星。そして、分団委員長は二つの線に三つの星、学級班長と思想担当副委員長は二つの線に二つの星、分団委員は二つの線に一つの星、組長は一つの線に三つの星...といった具合でした。

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