◆ 来年からは「別の形」で

敗戦の翌年、栄二郎さんが庭石に書いた「千人つか」の文字を彫ってもらい、慰霊法要を始めた。父亡き後、東浦さんが遺志を継ぎ、私費を投じて法要を続けている。

毎年、空襲体験者や遺族ら150人が参列しているが、愛媛県松山市から参加していた城北(じょうほく)高等女学校の卒業生たちは高齢のため、ここ数年欠席している。70回目となる今回の法要は、例年よりも多く招待状を出し、冊子も作成するという。

「空襲を体験された方々も高齢になりました。それでも20人ほどの遺族が喪服で参列し、『亡くなった人と会える気がする』と言ってくれます。鎮魂の思いで続けることができました」と振り返る東浦さん。「来年からは何らかの形で弔いを続けたい」と話している。

千人塚慰霊法要は6月7日(日)午前10時半から城北公園の河川敷で営まれる。