福島第一原発事故が起きて、多くの人が避難せざる得ない状況に追い込まれた。家屋や土地を手放した人、家業を続けられなくなった人、様々な人が多大な物的 被害を被った。その責任は東京電力と国にあることははっきりしているのだが、賠償は思うように進んでいない。この問題について、元京都大学原子炉実験所助 教の小出裕章さんに聞いた。(ラジオフォーラム)

ラジオフォーラムの収録で語る小出裕章さん

ラジオフォーラムの収録で語る小出裕章さん

◆東電の負担は最大1200億円

ラジオフォーラム(以下R):政府は未だに「原発は安い」「安価だ」と言い続けていますが、今回は原発事故の損害賠償について、小出さんにお話をうかがいたいと思います。

小出:皆さん今、日本というこの国で生きていて、さまざまな保険にご自分で加入されているだろうと思いますし、企業にしても様々な保険に入って、何か事あった時にはその保険でまかなうというのが、いわゆる資本主義という世界の原則です。
原子力発電所というものが万一であっても事故を起こした場合、国家が倒産するほどの被害が出るということは、原子力の専門家ならみんな承知していました。 当然ひとつの企業でそんな被害の賠償ができるわけはありませんし、保険会社もそんなものに関しては契約を結ばないということになっていたわけです。

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※小出さんの音声をラジオフォーラムでお聞きになれます。

「小出裕章さんに聞く 原発問題」まとめ