金正恩政権は、朝中国境地域において、中国から不法に持ち込まれた携帯電話による通話を遮断することに躍起になっている。 以前から住民の中国キャリアの携帯電話の使用を監視し、処罰を強化してきたが、数年前から強い障害電波を発して朝中国境での携帯電話による通話を妨害して いる。9月末には、鴨緑江上流の両江道恵山(ヘサン)市の大半と通話ができなくなり、中国側でも広い地域で携帯電話が使えなくなっていることがアジアプレ スの取材で分かった。 (石丸次郎 / ベクチャンリョン)

(参考写真)川向こうに見えるのが両江道恵山(ヘサン)市。密輸と脱北の拠点として有名な国境の都市だ。間を流れるのは鴨緑江。2010年6月、中国側から撮影(アジアプレス)。

(参考写真)川向こうに見えるのが両江道恵山(ヘサン)市。密輸と脱北の拠点として有名な国境の都市だ。間を流れるのは鴨緑江。2010年6月、中国側から撮影(アジアプレス)。

 

9月29日、北朝鮮の両江道恵山市に住む協力者は次のように伝えてきた。
「恵山に『電子の障壁(障害波発信装置)』という新しい機械が持ち込まれ(中国の携帯電話による)通話を遮断しているということだ。恵山市からは9月25 日以降中国と電話が全く繋がらなくなっている。住民たちの間でも、我々(北朝鮮)の方が中国、韓国との不法通話を全面遮断しようとしていると言い合ってい る」

「10月10日(北朝鮮の労働党創建記念日) の重大行事が近づいているために統制強化しているのか?」
とこの取材協力者に訊いたところ、彼も明確には分からないとしながら
「これまで中国の携帯電話で通話してきた多くの人たちは皆、『このように通話がまったくできないのは初めてだ』と口を揃えた」という。

続きを見る...

おすすめ<北朝鮮> 写真特集・無料動画…