大阪市の橋下徹市長が昨年12月18日、任期満了で退任した。2008年2月に大阪府知事に就任してから8年に及ぶ「橋下維新政治」を検証する。(矢野宏/新聞うずみ火)

2014年12月に任期満了で退任した橋下徹元大阪市長(撮影 粟野仁雄)

2014年12月に任期満了で退任した橋下徹元大阪市長(撮影 粟野仁雄)

 

◆「平均点を10点アップする」などの数値目標は、まるで会社の営業ノルマ

「この8年で教員の締めつけ、管理が一段と厳しくなりました」

教師生活30年以上のベテラン教師はそう振り返り、その最たるものが「教職員の評価・育成システム」だと指摘する。

もともと府教委が04年度に実施したもので、橋下氏が市長になってから「学校力を高めるべく、システムの見直しを続けてきた」。

システムの手引書には年間のスケジュールが記されている。まず、各自が取り組む目標を5月中旬までに設定し、「自己申告票」を作成する。その申告票をもとに校長らと面談し、設定目標を決定する。

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