北朝鮮の人々に金正恩氏への評価、評判について質問すると、「若造」「暮らしが悪くなった」「怖い」という否定的な反応が大部分だが、その際に住民たちが よく口にするのは夫人である李雪主(リ・ソルジュ)氏への悪口である。住民へのインタビューをまとめた。(カン・ジウォン)

金正恩氏の視察に同行した李雪主氏。脇に置いた黒カバンが、いたく北朝鮮の人々の悪印象を呼んだようである。(労働新聞より引用)

金正恩氏の視察に同行した李雪主氏。脇に置いた黒カバンが、いたく北朝鮮の人々の悪印象を呼んだようである。(労働新聞より引用)

「最初に出て来た時には、『尊敬する李雪主同志』などと呼んでいたのに、次第に皆が悪口を言うようになりました。『あの女は何にもやっていないのに、何が同志だ』とか、『あんな小娘がなんで金カバンを持ち歩くのだ、金を分けてくれるのか』なんて言っています」

両江道に住む男性労働者の弁だ。その言葉には、李雪主氏がまだ若いため、「トップレディ」としてふさわしくないという軽視、侮りの気分があるようだ。

韓国当局の情報などによると、李雪主氏は1989年5月生まれとされる。事実なら現在26歳。2005年9月に韓国の仁川(インチョン)で開催され たアジア陸上選手権に、応援団(いわゆる「美女軍団」)の一員として参加していたという。その後、銀河水管弦楽団で歌手をしていた。芸能人出身である。

北朝鮮住民の評判を続けよう。
「李雪主については、人々はひどく言いますね。まず姿を見て人々はあきれたんですよ。金カバンを持って短いスカート履いて、金正恩の横で笑ってくっついて 回るのを見た時にね。金正日将軍様の夫人(高ヨンヒ氏)は、いつも将軍様と一緒に野戦服を着て視察について行ったそうなのに」(咸鏡北道の商売人の女性)
次のページ:住民たちが「金カバン」に反応しているのは...

★新着記事