それが元で人間関係がこじれてしまうのも日常茶飯事である。そのため生活総和が行われる日には、人々は神経質になりがちだった。だからといって相互批判をしなければ、それ自体が批判の対象とされてしまう。

金正日の「お言葉」によれば、「相互批判は、自分をより革命的に育成するための様式である」ということになっている。金正日がこう言っている以上、相互批判を避ける行為は、金正日に逆らうのと同じことだ。

そのため皆、嫌々ながらも相互批判をするのだが、人間関係に亀裂が生じるのを防ぐために、「今回は私が君を批判するから、来週は君が私を批判しろ」 などと、事前に〝仕込み〟をするケースも少なくない。そこまでしても、予想外の展開によって嫌な思いをさせられることもある。以下は、私自身の体験であ る。(続く)

※当記事は、『北朝鮮内部からの通信「リムジンガン」第7号』に掲載されています。
<私が受けた批判集会「生活総和」>記事一覧

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