大阪市の城北朝鮮初級学校。大阪府の補助金カットで教師や保護者は負担を強いられるようになった。(写真:矢野宏/新聞うずみ火)

大阪市の城北朝鮮初級学校。大阪府の補助金カットで教師や保護者は負担を強いられるようになった。(写真:矢野宏/新聞うずみ火)

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◆補助金カットで、教職員への給料遅配や、保護者の負担も増

「やった! カレーや」「おかわりしていいの」――。6月、大阪市旭区新森の城北朝鮮初級学校をたずねた。「城北ハッキョを支える会」による給食作りでは、会長の大村淳さんらメンバー16人が朝から学校の調理室でご飯を炊き、カレーとサラダを手際よく作っていく。

「子どもたちの学校生活の様子を知ることのできる良い機会ですから一人でも多くの参加を呼びかけています」。その趣旨を説明する大村さんだが、もう一つの目的があるという。

「大阪府からの補助金がカットされ、学校側も大変です。朝鮮学校への進学を諦める家庭も少なくありません。1学期に1回の給食作りですが、毎日お弁当作りに追われるオモニたち、先生方の負担を少しでも軽くできれば」

府からの補助金がカットされて5年。少子化などで授業料収入も減り、教職員への給料遅配や、保護者の負担も増えたという。

「行政が率先する『弾圧』ではないか」と、大村さんは憤りを隠さない。「朝鮮学校に通っている子供たちは日本で生まれ、これからも日本社会で生きていく。朝鮮人とのアイデンティティを持つことは国際的な視野を持つこと。同化ではなく、違いを認めて生きる社会をなぜ目指すことができないのか」
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