第8課わが家庭の喜びのページ。右は「お父さんが敬愛する元帥様(金正恩)に喜びを差し上げたのは本当?」とロケット科学者らしき父に訊く場面。花を「元帥様に差し上げます」と語らせている。(小学校1年用の「社会主義道徳」教科書)

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「社会主義道徳」科目は小学校と中学校の全学年で教えられる。金正恩政権になって、新たに改定された教育課程を見ると、初級中学校(三学年)の場合、「社会主義道徳」は履修授業時間が年間一〇二時間あり、一六科目の中で割り当て順位は一一番目だ。高級中学校(三学年)では二二科目の中で割り当て順位は一六位だった。

(参照 韓国統一研究院刊「金正恩時代の北韓の教育政策、教育課程 教科書から」二〇一五年)

この科目の究極的な目的が体制の守護と「領導者」に対する忠誠心と献身性を育むところにあるため、当然、すべての学年における教育内容は類似している。

「社会主義道徳」科目の構成内容は、次の四つに分類することができる。

(1)一般的な礼節や倫理
(2)体制守護
(3)遵法教養
(4)「領導者」の偶像化

(1)の「一般的な礼節や倫理」では、学校と家庭、社会における礼節や倫理を取り扱う中で組織生活と集団生活の重要性を強調している。

(2)の「体制の守護」では、北朝鮮の体制に対する信念と、政権に対する献身的な態度を育むための階級教養、外部の「異色的な」思想を排撃することが強調されている。

(3)の「遵法教養」は、高級中学三学年の科目名を「社会主義道徳と法」に変え、刑法と憲法に関する内容を大幅に追加したものだ。遵法意識を特別に重視しようとする政権の意図が反映されたものと見ることができる。

(4)の「領導者の偶像化」では、他のすべての科目と同様に、金氏三代の「領導者」の「教示」を各章の冒頭部分に引用して、それらを金日成、金正日父子の実例をあげて説明し、道徳心涵養の指針となるようにした点が特徴的であった。以下、四つの構成内容を具体的に見てみよう。

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