北朝鮮に渡って間もない頃の福岡出身のある「在日」家族。後列中央の李紀子さんだけが韓国入りを果たした。1960年代初頭(.アジアプレス)

◆「在日」の6.5人に一人が帰国

1959年から25年間続いた在日朝鮮人の帰国事業では、日本国籍者約7000人を含め9万3000人余りが北朝鮮に渡った。

これは当時の「在日」人口の実に6.5人に1人に及び、「資本主義国から社会主義国への初の民族大移動」と言われた。

しかし、帰国者たちが、北朝鮮でどんな生を送ったのか、詳しいことはほとんどわからないままだ。(石丸次郎)
【写真特集】 北朝鮮に渡った「在日」の苦難の姿(7枚)

新潟から帰国船に乗る「在日」。詰襟姿の学生や子どもの姿が目に留まる。いったい北朝鮮でどんな生を送ったのだろうか。1961年1月撮影。故梁永厚さん提供。

戦後すぐの写真ではない。ある「在日」帰国者が1994年に北朝鮮で撮った最後の親族集合写真。2人は韓国に亡命したが他は生死不明だ。(アジアプレス)