広島県三原市市議の平本英司さん。西日本豪雨では救助活動に参加し、SNSで支援を呼びかけるなど尽力し(新聞うずみ火)

 

初夏から秋にかけて各地で自然災害が猛威を振るった日本列島。西日本豪雨で広島県内最大級の水害に見舞われた三原市本郷町、そして土砂災害で多くの家屋が倒壊した広島市安芸区の様子を振り返る。(矢野宏/新聞うずみ火)

◆暗闇での救助活動

広島市から車で東へ1時間あまり。三原市は県の南部に位置し、96千人が暮らしている。7月6日からの大雨で市の中心部を流れる沼田(ぬた)川が氾濫し、あわせて2616軒が床上・床下浸水被害を受けた。沼田川の増水で支流の水が行き場を失って逆流し堤防を決壊したため、被害をさらに大きくした。

500世帯以上が暮らす本郷町の船木地区。沼田川沿いにあり、広範囲で家屋2階付近まで冠水した。消防のレスキュー隊が到着したのは6日深夜。街灯も切れて真っ暗闇のなか、隊員7人は手漕ぎボートなどで取り残された住民の救助に向かった。地元市議の平本英司さん(45)も元消防団員の経験を生かし、一緒に救出活動に加わっている。

「大雨と二つのダムの放流が重なり、川の水位が急上昇した中での救出活動でしたから、怖かったですよ。ロープから手を離したり、転んだりしたら流されて終わりですから」

2階に取り残された住民の中には「死も覚悟した」という人もいた。平本さんらは、翌7日夜までに百数十名を救出したという。その一方で悲劇も起きていた。3人が逃げ遅れて亡くなっていたのだ。

「ショックでしたね。そのうちの一人は消防団時代の先輩で、筋ジストロフィーの難病を抱えていた人だったのです。自宅の1階で見つかりました。あとの2人は80歳を超えたお年寄りで、自力で2階へ逃げることができなかったようです」

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