15日の高位級会談。左が趙明均統一部長官。「脱北者差別」と強い批判を浴びている。(写真共同取材団)

 

韓国統一部が、10月15日に板門店の南側施設で開かれた南北高位級会談を取材しようとした脱北者の記者を排除した問題が韓国内で批判を呼んでいる。

取材から排除されたのは、朝鮮日報の脱北者の記者キム・ミョンソンさん。連合通信によると、趙明均(チョ・ミョンギュン)統一部長官は、「南北高位級会談という状況を勘案した判断だ」と排除の理由を説明。

また、白泰鉉(ペク・テヒョン)統一部報道官は、北朝鮮がキム氏の取材に異議を唱えたかどうかを問われ、「北朝鮮側からのクレームはなく、独自に判断したものだ」と説明したという。

北朝鮮が問題にしていないのに、統一部が北朝鮮に忖度(そんたく)し、韓国国民である脱北者の記者を取材から除外するのはやり過ぎだ、脱北者の権利を保護すべき統一部が、脱北者であることを理由に差別していると批判が出ていると、連合通信は伝えた。

また「米国の声」(VOA)放送は、この件でソウル駐在の国連人権担当官シナ・ポールソン氏に取材。

「メディアはあらゆる問題で取材を許可されなければならない。南北間の協議と対話に関する報道で、政府の検閲が行われないことを望む」
ホールソン氏は、このように韓国政府を批判した。

統一部に出入りするメディアの記者50人は、「統一部が脱北者の記者の取材制限したのは不当だ」という声明を発表。「特定の記者を排除したのは前例のないこと」「言論の自由に対する深刻な侵害であり、脱北者の職業活動の自由を制限するもの」と非難した。

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