(参考写真)経済悪化と労働動員・資金供出強要が続き、住民の不満が高まっている。2011年7月に平壌市郊外にて撮影ク・グァンホ(アジアプレス)

 

最近、労働党の機関紙・労働新聞に「我われ式に生きていこう」「自力更生」というスローガンが増えている。朝米交渉が停滞して経済制裁の緩和の兆しが見えない中、住民の動揺を防ぎ、体制の結束を図ろうとする意図だと考えられる。
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労働新聞は11月17日、「我われ式に生きていく気風確立の重要性」というタイトルの論説で、「今日、我々の前にある最も重要な課題は、あらゆる分野で我われ式に生きて行く気風を徹底に確立していくことだ」とし、「自主の原則と自力更生の闘争方式を固く守って来たので、社会主義(陣営)が崩壊し時にもびくともしなかった。過酷な苦難と試練も強行突破することができた」と強調した。

労働新聞は11月9日にも「我われ式に生きて行こう!」のスローガンと、「自力更生」を強調する社説を一面トップに載せた。社説は「情勢がいくら変わっても、私たちは、ただ主体思想の旗を鮮明にしなければならないというのが『我われ式に生きていこう』というスローガンの基本思想である」と主張した。

非核化が進展せず経済制裁が続いているにもかかわらず、北部の三池淵(サムジヨン)と南東部の葛麻(カルマ)の観光特地建設など、大規模な国家プロジェクトに多くの資金と人力を投入してきた。一般住民の労力動員、資金供出要求も長期化して不満が高まっている。経済制裁の緩和がまったく見通せない中、金正恩政権は住民の引き締めに注力している。(ペク・チャンリョン)

 

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