NHKの番組で証言したリ・チャンソンさん。岡山県出身で21歳で帰国した。(本人提供)

◆「在日同胞を騙して帰国」は虚偽と主張

朝鮮総連の代表者が、5月28日に東京のNHK本局を訪れ、在日朝鮮人の帰国事業を扱った番組を「虚偽とねつ造宣伝だ」と抗議していたことが分かった。朝鮮総連の機関紙「朝鮮新報」が5月31日付のウェブ版(朝鮮語)で報じた。(石丸次郎)

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総連が抗議したのは、25日にETV特集で放送された「北朝鮮帰国事業 60年後の証言」という番組。1959年に始まった在日朝鮮人の帰国事業では、25年間に9万3340人(日本国籍者約6800人含む)が北朝鮮に渡ったが、帰国後の境遇については、詳細はほとんど知られておらず、生死や消息が不明のままの人も多い。

番組は韓国と日本に住む脱北した元帰国者のインタビューなどをまとめたもので、帰国事業を進めた当時の金日成政権と朝鮮総連による虚偽の宣伝に騙されたと、元帰国者や日本人妻が証言。朝鮮新報はこれを「虚偽とねつ造宣伝」だとしているが、具体的な指摘はなかった。
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