2012年8月20日、シリア・アレッポ取材中に銃撃を受け亡くなった山本美香さん
(2007年:撮影・アジアプレス)

2012年8月20日、ジャーナリストの山本美香さんが、内戦下のシリア・アレッポ取材中に命を落としました。
かつてアジアプレスで活動し、のちにはジャパンプレスのメンバーとして精力的に取材を続けるなか、紛争報道の最前線で銃火の犠牲になったことは、私たちにとって悲しい痛恨の出来事でした。

シリア内戦は今も続き、40万人以上の死者と、500万人以上の難民を生み出し、現在も戦闘で毎日のように子どもや女性、力なき人びとが犠牲となっています。
山本美香さんは、戦争や紛争地で失われていく「いのち」に目を向け、その現実を現場から伝え続けました。

山本美香さんが殺害されて以降も、ジャーナリストが取材中に命を落としたり、誘拐される事件が相次ぎました。
私たちは取材現場で一層の安全確保に努めてきました。戦争や紛争が各地で絶えないなか、その核心に迫り、そこで何が起きているのか、
被害の実態を伝える戦争報道の意義、意味は、以前にも増して重要になっていると認識しています。

戦争の真実と向き合い、紛争地の人びとに優しい眼差しを向け続け、そして斃(たお)れた山本美香さん。

その志は私たちの心に刻まれています。 山本美香さんのご冥福を、あらためてお祈りたします。

2019年8月20日 アジアプレス・インターナショナル 一同