北朝鮮のテレビニュースの様子。朝鮮中央テレビ画面より引用

香港で拘束した容疑者を中国本土への移送を可能にする「逃亡犯条例」改正案に反対する大規模な抗議運動が続いている。この件に関し、北朝鮮の労働新聞と朝鮮中央通信は、「不純勢力による暴動」、「米国をはじめとする西側と香港分立勢力が共謀、結託した陰謀」などと、激しく非難した。7月26日付けの朝鮮中央通信が、労働新聞を引用する形で伝えた。

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北部の平安北道(ピョンアンプクド)に住む取材協力者は、香港で続く大抗議行動について、「香港のデモ? 何が起こっているのかテレビはまったく放送していない。住民は何も知らされていない」と、27日伝えてきた。

北朝鮮国営メディアは、香港事態について中国支持と、米国など西側の陰謀を主張している。これは、民衆による反政府抗議がつつくベネズエラ事態に対する対応と類似している。

以下は、26日に朝鮮中央通信が配信した記事の全文。

◆香港事態を解決するための中国党と政府の措置を支持

最近、中国の香港で犯罪者引き渡しに関連する法改正問題を口実にして不純勢力が西側にそそのかされて繰り広げている暴動によって社会的・政治的安定が甚だしく破壊され、事態がさらに険悪に広がっている。

不純勢力は人権を叫びながら公共施設を壊し、無この市民と警察をやたらに殴打しており、警察本部と立法会庁舎を襲撃するなど、社会的安定を破壊する行為をこととしている。

26日付けの「労働新聞」は署名入りの論評で、香港でデモが繰り広げられたのと時を同じくして米国をはじめとする西側諸国は中国に対する威嚇・恐喝の度合いをまたもや強めながら、これを中国に泥を塗る絶好のチャンスと見なしていると明らかにした。

同紙は、これら全てのことは香港事態が中国の発展を阻み、ひいては中国を分裂、瓦解させようとする米国をはじめとする西側と香港分立勢力が共謀、結託した陰謀の所産であることをありのまま見せていると暴露し、次のように強調した。

いかなる国や機構、個人も香港問題に干渉する権利がない。

誰を問わず、当然、中国の主権を尊重しなければならず、どんな形式であれ香港問題に干渉してはならない。

特に、現情勢で香港の秩序を混乱させる暴力的な違法分子らをそそのかしてはならない。

香港問題は徹底的に中国内政に属し、外部の干渉なしに中国人民の念願に合うように解決されなければならない。

われわれは、香港事態を解決するために中国の党と政府が取っている措置を支持し、それが国家の領土保全と社会的安定の維持に実質的な寄与になるということについて確信している。

(了)