疑惑解けぬ中法相に就いたチョ・ググ氏。2018年3月韓国大統領府発表写真

韓国の新法相に就任したチョ・グク氏の娘の大学院進学に関連する不正疑惑で、今度は、不正ではないとの反論が関係者から提起された。

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疑惑となっていたのは、チョ・グク氏の娘が2014年に釜山大学の大学院進学に際し、履歴書に、東洋大学からボランティア活動で総長賞の表彰を受けたと記入していたが、その表彰状が偽造されたというもの。

東洋大学のチェ・ソンヘ総長は「総長賞を与えた事実はない」と証言していた。

チョ・グク法相の妻で東洋大学教授のチョン・ギョンシム氏は、9月6日、表彰状を偽造した「私文書偽造」容疑で起訴されていた。

しかし、今度は同じ東洋大学の教員が「表彰状偽造は事実でない」という正反対の証言をした。

韓国の連合通信によると、証言したのは東洋大学のチャン・ギョンウク副教授。チャン教授は9月11日に出演したラジオ放送で、「チョ・グク氏の娘は実際にボランティア活動をして総長賞を受け取っていた」という趣旨の証言をした。チャン教授は、娘が表彰状を受けたとされた当時の教養学部長だった。

チェ・ソンヘ東洋大学総長は、「チョ・ググ夫妻から表彰状偽造疑惑についてウソの証言してほしいと電話があった」とも述べていた。総長のこの発言について、チョ・グク氏は6日に開かれた法相の適格性を審査する人事聴聞会で反論。「総長に電話をして、事実を明らかにしてほしいと伝えた」と述べており、双方の主張が真っ向から対立していた。

チョ・グク氏に持ち上がった様々な疑惑の中で、現時点で起訴された唯一の案件が、この「総長賞の偽装」に関するもの。チョ・グク氏の妻のチョン・ギョンシム氏は、検察の強制捜査の直前に大学の執務室からパソコンを持ち出しており、「総長賞の偽装」を巡って検察とチョ・ググ氏側の攻防が続くものと思われる。(石丸次郎)