チョ・グク氏の法相就任めぐり韓国では葛藤が深まっている。2018年3月、韓国大統領府発表写真

◆検察はチョ氏の親族逮捕

韓国政局は秋夕(旧盆)の連休が明ける16日から、チョ・ググ法相の疑惑を巡って、与野党の対立が深まるだろうと、連合通信、ハンギョレ新聞など韓国メディアが一斉に伝えている。

チョ法相の疑惑が浮上した後の8月になって海外に出国していた親族の男性が、14日早朝に帰国。仁川空港で検察に横領容疑で逮捕された。

チョ法相と家族の不透明な投資疑惑に絡んでのことだが、検察はこの男性を、チョ法相の妻らが出資した私募ファンド運用会社の実質的なオーナーと見ている。

検察は15日に、チョ法相の妻の弟も私募ファンドに関連する嫌疑で任意で呼び調査した。連休明けの16日以降、検察が新たに関連者拘束に乗り出すか注目されている。

検察の攻勢の一方、チョ法相は14日に釜山を訪れ、検察の上司によるパワハラに苦しんで2016年5月に自殺したキム・ホンヨン元検事の墓に参った。メディアの前でチョ法相は、検察組織文化、内部教育、昇進制度を変えていくと述べ、「検察改革」を進める姿勢をアピールした。
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