(参考写真)豚の生肉を切り分ける商売人の女性たち。2012年11月北朝鮮北部の国境都市の市場で。撮影アジアプレス

両江道の協力者は次のように言う。

「取り締まりといっても、警察と防疫所が、市場の入り口付近や交差点などで自転車、リアカーの荷物を検査するくらいだが、賄賂を渡せば簡単に通してくれる。例えば豚肉40キロを持っていたら、肉5キロか100中国元(約1530円)を渡せば問題ない」

咸鏡南道、咸鏡北道地域でもA豚コレラが拡がって多くの豚が死んでいる。各地の状況を取材協力者が電話で調査し、次のように報告してきた。

金策(キムチェク)、市周辺のある協同農場では、豚を飼育する副業班で飼っていた豚8頭がすべて死んだが、肉は闇で販売されたという。

吉州(キルチュ)郡の青岩(チョンアム)里のある農場では20匹の豚を飼育していたが、この1カ月間で12頭が相次いで死んだため、残り8頭を急ぎ処理して販売した。周囲で続々と豚が死んでいくため、この地域の豚肉の値段は、一時、生体で1キロ7元(107円)まで落ちた。売り急いだためだ。その後は逆に豚肉が品薄になって、現在は生体1キロ14元(214円)、精肉は20元(306円)に急騰したという。