(参考写真)市場で買い物する痩せた軍人は将校だった。2013年8月に撮影アジアプレス

金正恩政権が、12月1日から始まった冬季軍事訓練を契機に、将兵の外出禁止や思想教育など、朝鮮人民軍の引き締めを図っていることが分かった。国内の取材協力者が兵士から直接会って聞いた。

取材協力者は、12月初旬に国境警備隊の兵士に会って聞いた内容を次のように説明した。

「兵士によれば、現情勢の緊張を強調して、革命の首脳部が米国とどんな対話をしようとも、軍人は銃の上に平和があることを肝に銘じ、『敵対観念』を徹底的に打ち立て、平和に対する幻想をなくさなければならないと教育をしているという」

「敵対概念」とは、人民軍の主敵は米国と南朝鮮傀儡徒党だという概念のこと。今回の冬季訓練では、各軍部隊で頻繁に検閲(点検)があり、指揮官の将校に「兵営体験」に入れと命令が下されて旅団、師団全体が外出禁止になり、将校も帰宅を許されていないという。

※ 「兵営体験」とは大佐級の高級将校が一般軍人と同じ兵営で生活をすること。
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