最後の金正恩-トランプ会談は昨年6月。それ以来朝米協議は進展がない。 写真は2018年6月の朝米首脳会談 (写真米大統領府)

トランプ米大統領の側近とされる共和党のリンチ・グレイアム上院議員が、イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官殺害事件に関連して3日、米フォックニュースとのインタビューで北朝鮮に言及して次のように述べた。

「敵国に対する強力な警告のメッセージを送った。先制攻撃であり、北朝鮮を初めとする全世界の誰もが、トランプ大統領の見ている前で、米国人に何かをするならば、危険を覚悟しなければならないことを知らせたもの」

このような意見に同調するアナリストもいる。

米国のシンクタンク国際戦略研究所(IISS)のマーク・ピッツパトゥリック研究員は6日、米国の声放送(VOA)とのインタビューで、「トランプ大統領は、イランの多様な挑発に対応していないと批判を受けてきた。今回のソレイマニ司令官殺害は、イランだけでなく潜在的敵国に警告のメッセージを送ったもので、(トランプ氏が)『紙のトラ』ではないことを見せつけるためだったと思う。同時に、北朝鮮に対して、米国が抑止力強化のために行動にできることを見せようとした」と述べた。
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