「今や、韓国に家族がいる人が金持ち1位になったんです。彼らが市場に出ると、『後払いでいいので買っていって』と声をかけられるほど。コロナでどん底暮しになったのに、韓国の身内が送金してくれる人たちだけは立派に暮らしている。皆が羨ましがった。それが一変しました。憎悪やいじめや監視、非難の対象になり、彼らは静かに息を殺しています」

現在、北朝鮮で繰り広げられている「反脱北者」キャンペーンを主導しているのは金与正(キム・ヨジョン)氏だ。スローガンは「脱北者を殺せ」「脱北者はゴミ」。憎悪を煽る。

コロナウイルスの影響で生活悪化が深刻化している今、住民の中にあった脱北者の家族に対するうらやみ、妬みの気持ちが、憎悪に転換しつつあるように思う。(カン・ジウォン)
※アジアプレスでは中国の携帯電話を北朝鮮に搬入して連絡を取り合っている。