◆生活苦で犯罪増大 売春に走る女性も

新型コロナウイルスの流入防止のため、北朝鮮当局は1月末に中国国境を封鎖、国内では人の移動や物流を制限したため経済が急速に悪化し、現金収入を減らして困窮する人が続出している。それに伴い各地で犯罪が多発するようになった。

咸鏡北道の別の協力者のBさんは次のように説明する。
「生活苦で増えたのが覚醒剤と売春と窃盗。金もないのに覚醒剤に手を出すのは人が増えたの。0.1グラム単位に小分けして密売している。逮捕者は女性が多い」

それでは、なぜ会寧市から統制強化が始まったのだろうか。前出のAさんの見立ては次のようなものだ。

「覚醒剤の生産は、元来、咸興(ハムン)、平城(ピョンソン)に集中していたが、最近は中国との国境近い会寧市付近でも生産する者が現れためだろう。それと犯罪が組織的になってきたためだ。覚醒剤の密売と中国への密輸、売春は組織的にやっている」
※咸興と平城は中部地域の大都市で化学工場があり、覚醒剤製造の拠点だった。