060421_57.jpg「右」の人たちとの討論やら靖国神社への考察などを書き記してみました。
【「ニイタカヤマ ノボルナ」の記者会見。朝日新聞、東京新聞、共同通信などで記事が掲載された】
日本文化チャンネル桜というテレビ局がある。局といっても、カネを払わないと見られないCS放送局だから、実際にこのチャンネルの存在を知っている人はごくわずかである。

HPを開くと、「チャンネル「桜」は、日本の伝統文化の復興と保持を目指し、日本人本来の「心」を取り戻すべく創立された日本最初の歴史文化衛星放送局です」と開局の理念が述べられ、「自衛隊を積極的に顕彰、広報宣伝し、皆さんに更なる自衛隊への親しみと尊敬、国防の必要性をアピールしていきます」などと書かれている。これを「超保守」というのか、「右」というのか、まぁ、思想的な分類はどうでもいい。あまり意味のないことだから。

十二月初旬、このチャンネルの「闘論!倒論!討論!」という番組に出演した。朝ナマみたいなスタイルで「右」と「左」に分かれ、三時間ほど議論する。今回は塩見孝也さんから電話があり、「いっちょ、「右」の連中をへこましてやろうじゃないの」と誘われてその気になったのである。こちら側は塩見さん、斉藤貴男さん、PANTA(ミュージシャン)さんとぼくの四人。テーマは「愛国心とは何か。民族とは何か」ということで、相手側も四人の論客を揃えているのだという。

実はこのチャンネルに出演するのはこれで二回目である。ちょうど一年前、同じ番組でイラク戦争やら安全保障やら、日米「同盟」のことやら、もろもろ議論したことを覚えている。そのときは「こちら側」は綿井健陽と二人だけ。「向こう側」は七人。司会者は「今日は左翼の方を二人お迎えしました」と挨拶したものである。

議論は白熱しながらもどこかかみ合わないまま進んでいき、相手側も「こんなに意見の違う人と会ったのは初めてだ」とびっくりしていた。その意味では互いに「有意義な出会い」であったというべきだろう。
議論の詳細についてはあんまり覚えていない。ただ「国を愛する」と言いながら、強烈な「親米」論者が多いことには改めて驚いたものである。「愛国」と「親米」をセットに語られても、ちょっと理解できない。

日本国憲法を連合国の「押しつけ」と断じ、東京裁判を「戦勝国による一方的な裁き」と否定しながら、占領軍としてそれらを遂行した米国へ、今になって擦り寄る態度はどこから生じてくるのだろうか。そもそもアジア太平洋戦争では、米国は最大の敵であり、歴史上、もっとも多くの日本人を「殺害」した国家として存在している。ぼくはいわゆる「反米」論者ではないが、「愛国」を唱える人たちの「親米」感情は自己矛盾そのものである。
(月刊「望星」06年2月掲載分---その1) 次回に続く