ビルマの人々の怒りを日本人はどう受け止めるのか

nonaka_071107_02.jpg東京・品川にあるビルマ(ミャンマー)大使館の前で、在日ビルマ人たちの抗議行動が続いている。ビルマ人たちは固く門を閉ざした大使館へ向けて、「僧侶や市民の逮捕、拷問をやめよ!」「アウン・サン・スー・チーさんやすべての政治犯を釈放せよ!」とシュプレヒコールを繰り返す。

現地でのデモは武力による弾圧で沈静化したように見えても、人々の怒りは治まるはずもない。
ただ、大使館側からはまったく反応はない。唯一、この光景を注視しているのは、黒っぽい背広を着込んだ数人の男たちだけである。公安の警察官だ。彼らは時折、ニヤニヤと下卑た笑いを浮かべながら、ビルマ人の塊へ視線を投げている。

今日(10月31日)、大使館前に集まったビルマ人は50人ほど。プラカードを胸に掲げ、一様に厳しい表情を見せていた。怒りを深く内攻させ、虚空を射抜くような鋭い眼光で、大使館の灰色の塀をじっとにらみつけていたのである。

ビルマ国内の状況は一向に良くなってはいない。9月下旬以降、大規模なデモは不発に終わり、軍事政権は抗議デモの抑制に自信を回復したようである。このまま、民主化への動きは封殺されざるを得ないのか。市民たちは沈黙せざるを得ないのか。
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