【楽浪地域のアパート街に入ると、露天で冷麺を売る女性が「おいしいよ、食べていきなさい」と声をかけてきた。07年8月末、リ・ジュン撮影】

首都平壌でも庶民たちは市場経済の下で生きていた。
8月下旬、北朝鮮内部の私の取材パートナーたちは、平壌に入り庶民の姿を秘密裏に撮影してきた。
映像を一目見て私は衝撃を受けた。
ここまで平壌市民が市場を成長させているとは思わなかったからだ。

そこには、これまで我々が見せられてきた劇場都市平壌とはまったく異なる姿が映し出されていた。
質素な服装の庶民が、アパート街やバスの停留所や裏通りの路地に座り込み商売をしている。
空き瓶やペットボトルを集めている老婆の群れ。
タライを逆さにして冷麺を売る女性。

厚底ブーツを履いている女子中学生も見える。それにしても凄まじい人出だ。
特別待遇を受けているであろう平壌市民の相当数が、配給ではなく、市場経済の中で暮らしていることが容易に想像できる。
「将軍様の配慮」や「人民政府の指導」などとは関係ないところで、民衆は、懸命に、たくましく生きているのがわかる。

一緒に映像を見た平壌から5年前に来た李烈さんは
「凄まじい変化。これ程市場大きくなり品物が多様化しているとは驚いた」
と語った。
北朝鮮は変化している。

北朝鮮は飢餓の国、人民は洗脳されたロボットのような存在だ、金正日総書記は万能の神のような存在だ...このような固定観念は、修正する必要がある。
私たちは北朝鮮の変化をしっかり追尾し、現状に沿った北朝鮮認識を持たなければならない。
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