庶民の食卓に並ぶおかずは、野菜を味噌であえたもの(右)と、塩(左)ぐらいだという。2011年3月 両江道恵山(ヘサン)市 撮影:崔敬玉(チェ・ギョンオク)(アジアプレス)

 

◇リムジンガン誌の内部記者「原発事故の日本に輸出し、品薄との噂も」
北朝鮮国内で6月に入って食塩の価格が暴騰しているようだ。北朝鮮の内部情報を伝える雑誌「リムジンガン」の記者で、平安北道に住む金東哲(キム・ドンチョル)氏が、19日に電話で伝えてきた。

キム記者によると、先月まで平安北道の市場で1キロ当たり200ウォン程度だった食塩の価格が600ウォンに高騰、経済難で苦しい生活を強いられている庶民の生活に影響が出ているという。
(※100円=約3200ウォン)

「『原発事故のせいで日本の食塩生産が打撃を受けたため、日本への輸出が増えて国内の塩が足りなくなった』と噂する人もいますが、去年から西海岸の塩田の生産がうまくいかず、秋のキムジャン(一年分のキムチをまとめて漬ける作業)にも支障が出ていました。今年に入ってからは、軍隊への塩供給もままならない有様です」
とキム記者は述べた。

なお日本が北朝鮮から塩を輸入している事実はなく、米価はこの二か月間ほど1キロ2000ウォン程で安定している。
アジアプレスでは北朝鮮国内に中国の携帯電話を送って連絡を取り合っている。
(石丸次郎)

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