◆「韓国で奴隷生活」と主張 韓国当局は実在人物と認定
28日付け朝鮮中央通信は、06年に「南朝鮮にさらわれた」女性が、北朝鮮に再び戻って来て記者会見したという記事と動画を配信した。

また韓国統一部の復報道官は29日の会見で、平壌で記者会見した元脱北女性は実在の人物だと認めた。
北朝鮮が、脱北し、再度北朝鮮に戻った人物の記者会見をするケースは過去にもあった。日本に入国した日本人妻、元在日朝鮮人帰国者の女性が北京の北朝鮮大使館や平壌で「拉致された」と主張して記者会見したことがある。

以下は、「南朝鮮にさらわれていた女性が国内外記者とインタビュー」と題された朝鮮中央通信記事の全文。
南朝鮮にさらわれ、共和国に帰ってきた朴正淑(パク・ジョンスク)さんが28日、平壌の人民文化宮殿で国内外の記者とインタービューした。
これには、国内の出版報道部門と総聯(朝鮮総聯)の記者、中国、ロシア、米国の記者が参加した。
朴さんが、南朝鮮にさらわれた経緯について述べた。

咸鏡北道清津市羅南区域羅北1洞で住んでいた朴さんは、朝鮮戦争当時、米国が原爆を投下するといううわさにだまされて南朝鮮へ行った父を捜して金をもらおうという妄想を抱いて2006年3月29日の夜、不法越境した。
異国でかいらい情報院の連中の誘引戦術にかかって、彼らの脚本に従ってこの人、あの人の手に渡されて6月29日の朝9時頃、南朝鮮にさらわれるようになった。

朴さんは、南朝鮮で6年間暮らしながら金に売られて哀れな奴隷に等しい生活をしたことについて語った。
「脱北者」の生活状況、実態に触れ、彼らに与えられる職はごみ掃除、皿洗い、女中など最も卑賎で、骨の折れる仕事だけであり、彼らの自殺率は一般の人の5倍に及ぶと述べた。
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