◆上半期に総工費2000億円以上におよぶ工事が着工
(中国延吉=パク・ヨンミン/整理:リ・ジンス)
![中国吉林省、琿春市に建設中の「琿春国際辺境貿易物流センター」。総工費は30億元(約370億円)。同市の「琿春国際開発模範区」建設の一貫だ。7月6日琿春市にて。パク・ヨンミン撮影(アジアプレス)](https://www.asiapress.org/apn/wp-content/uploads/2012/07/201207130010000view.jpg)
中国吉林省の東端に位置する琿春市は、ロシア、そして北朝鮮と国境を接する貿易都市だ。人口25万弱のこの地域は今、空前の建設ラッシュを迎えている。きっかけは09年8月末に発足した国家級の開発プロジェクト「長吉図開放先導区」。以後、同市には中国東北部の「国際出口」となる期待から投資が集中した。
さらに今年4月には国務院が「琿春国際開発模範区」建設を決定した。現地誌によると、今年上半期だけでも総工費2000億円以上におよぶ工事が同市内で着工された。記者が現地を訪れた今月6日も、市内東部の広範囲で高層アパートや物流センターが建てられていた。こうした同市の開発は、将来的な北朝鮮との経済交流拡大を見越したものとされる。
![同センターの完成予想図。左右に店舗が並ぶ現代的なショッピングモールを目指しているのが分かる。7月6日琿春市にて。パク・ヨンミン撮影(アジアプレス)](https://www.asiapress.org/apn/wp-content/uploads/2012/07/20120713_2.jpg)
![建設中の建物のほとんどが更地に建てられている。7月6日琿春市にて。パク・ヨンミン撮影(アジアプレス)](https://www.asiapress.org/apn/wp-content/uploads/2012/07/20120713_3.jpg)