◆ 味噌、醤油、塩
質の良くない国営企業製品が、今でも国定価格で販売されており、「食品供給票」を得て購入する人が多い。質の良いものはジャンマダン。

◆ 鍋、釜、食器
ほぼジャンマダン。中国製品が席巻。国営商店でもごくたまに売るが低質。

◆ 衣料品、下着
ほぼジャンマダン。大半が中国製、一部国内の家内製手工業での生産があり、ジャンマダンで売られる。

◆ 薬
ジャンマダン(ただし闇販売)。医薬品は国営薬局や病院でしか入手できないことになっているが、横流しが横行している。

◆ 電化製品(中国製)
懐中電灯のような簡単な物以外はジャンマダンで販売できなくしているため、外国産品の専売商店である「収買商店」で買う。ただし市場価格。また個人間で取引するケースが多い。

◆ 電化製品(国内組み立てなど国産ブランド)
ジャンマダン(ただし個人取引、闇)。

◆ 石鹸や化粧品
ほぼジャンマダン。中国製がほとんど。

国産食品は市場で中国製品と互角に競争

製造業も大半が中国製品に圧倒されて、国産品はほぼ駆逐されてしまっているが、市場での熾烈な競争にさらされながら勝負になっている品目があるよう だ。代表的なのものは食品である。内部映像を見ると菓子や飲料水、パン、調味料などは、市場で中国製品と伍して、場合によっては優勢に販売されている傾向 を感じる。ク・グァンホ記者に筆者の見解を述べてみたところ、
「食品は国産品が多いのは確か。菓子などの中国製の食品は、見た目も綺麗でおいしいけれど添加物が多かったり、過去粗悪品が流入して不信感が広がった。食べ物は国産を求める傾向が強まっている」
という答えであった。

といっても安価な国定価格では物は出回らない。採算がとれる価格で販売して利益をあげるという仕組みが、市場への安定供給のためには必須だ。菓子や 飲料水の製造機械は輸入しなければならないし、材料と電気の確保も課題のはずだ。とすると、資金の問題が生じる。国営の食品製造企業がどのように資金を調 達し、またどんな手続きを経て市場価格で販売しているのかよくわからない。製品の横流しなのか、企業ぐるみで非合法の闇販売をしているのか、はたまた外国 との合弁企業がいくつも興っているのか、現時点では不明だ。取材を続けたい。
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