同じく大阪府立男女共同参画センターでのカウンターデモで。掲げられたプラカード。(2013年5月25日 撮影リ・シネ)

 

Q:新しい動きはありますか?
安田:代表的なのは、東京・新大久保の排外デモの際に、カウンターデモと称して、それに反対する人たちがたくさん集まるようになったことです。国会では、民主党の有田芳生議員が中心となって、これを国会議員レベルで議論しよう、ヘイトスピーチを容認していいのか、放置していいのか、と永田町も動き出しています。

国会では安倍首相が答弁し、谷垣法務大臣も発言しています。それによって、この醜悪なデモが周知され、その意味を考ようとする動きが起こることは悪い事ではありません。
安倍首相は、「日本人は和を重んじる。人を排除する排他的な国民性ではない」ということを強調するロジックを使っています。拉致問題を利用し、偏狭なナショナリズムをあおってきた人物であることを考えると、複雑な気持ちになる人もいるでしょう。しかし、そういった議論が永田町で飛び交うことは悪いことではない。

Q:今後、ヘイト活動はどのような方向に向かうのでしょうか?
安田:ヘイト活動がすぐに止まるのかといえば、それは難しい。彼らも戦術に長けている部分があり、最近のデモは、「死ね」、「殺せ」はやめようという合意のもとで行われています。しかし、彼らが本当にそう思っているわけではなく、便宜上そうしているだけです。
とはいえ、そのような過激な発言がなければ、このような排外デモが許されるのかという議論も必要ではないでしょうか。
(おわり)

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