反在特会の市民ともみあいになり、警察官に守られる桜井誠会長。2月神奈川県にて小林ユウジさん撮影

反在特会の市民ともみあいになり、警察官に守られる桜井誠会長。2月神奈川県にて小林ユウジさん撮影

◆差別排外主義者に「NO!」突きつける対抗活動
5月25日、大阪市の男女共同参画センターで行われた元日本軍慰安婦のハルモニの証言者集会にも、在特会らは詰め掛けた。それに対しする「対抗デモ」に大勢の人が集まっていた。

毎週末、東京では新大久保、大阪では千日前や御堂筋といった各地の街頭で、差別排外主義扇動行動が行われている。それらの活動に対して、プラカードを掲げて「差別にNO!」を突き付ける人も日を追うごとに増えている(この活動は「カウンター」と呼ばれている)。

25日は在特会側が10名以下だったのに対し、カウンター側には50名以上が集まり、さまざまな反差別の旗やプラカードを掲げた。
また、橋下大阪市長の発言で慰安婦問題が世界的に注目されていたこともあって、日本のみならず、韓国やフランスのメディアも差別排外主義扇動行動とカウンターの取材を行っていた。

翌日の26日の難波での「日韓断交デモ」にも、デモ隊と並走しながら、差別的なデモを中止するよう声をあげる人々がいた。
私は差別排外主義活動を取材する中で多くの人々に出会った。だが、話を聞けば聞くほど分からなくなり、出口が見えずに悩んだりしている。

在特会がここまで幅広い支持を広げた原因は、彼らの活動を目にしても、「めんどくさい」、「関わりたくない」と目をふせてきた多くの人々の無関心、無責任にあるのではないだろうか。彼らの姿を自分の問題だと見なし、今こそ目をそらさない勇気を持つ必要があるのではないか。
私は答えが出ないまま、今後も街角に出て、排外主義グループの活動を見つめ続けようと思う。
(おわり)

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