休日の公園でラジカセで音楽を流しながらディスコ風ダンスに興じる若者たち。外部世界の影響を受けているのは明らかだ。ただし公の場でかけられるのは北朝鮮の曲だけ。女性はポニーテールをリボンで括るのが流行っていたようだ。(2006年8月清津市 リ・ジュン撮影)

休日の公園でラジカセで音楽を流しながらディスコ風ダンスに興じる若者たち。外部世界の影響を受けているのは明らかだ。ただし公の場でかけられるのは北朝鮮の曲だけ。女性はポニーテールをリボンで括るのが流行っていたようだ。(2006年8月清津市 リ・ジュン撮影)

 

ドラマに感涙こぼした民衆  若者の間に韓国スタイルが流行
厳格に統制されてきた韓国の映像情報は、どのようにして北朝鮮国内に入り込み、拡散していったのだろうか? 韓流ドラマを地下工場で大量にコピーして闇市場に流していたリャン・ジョンウ氏(仮名、平壌在住の30代男性)が、その体験を詳細に語った。
談 リャン・ジョンウ
整理 ファン・ミラン

◇ 権力と結託しての密売
このように、隠れて必死に稼いだ売上のうち、経費としてかかるのは、主に機械修理代と、この商売を統制する保安署、保衛部、検察などの権力機関の人間に渡す賄賂だった。賄賂を受け取った幹部たちは、安全に商売できるよう保護してくれる。

自分たちが監督できるアパートなどの安全な場所でダビング作業ができるようにしてくれた。また、ずっと賄賂をもらい続けるために、手入れの時間や場所などの取締り情報を提供してくれたりもした。甚だしきは、取締りで没収したVCDを、自分と関係のある商売人に売らせて稼いだりもしていたのだった。

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※ 本記事は2011年3月「北朝鮮内部からの通信リムジンガン5号」に掲載した報告に加筆修正したものです。

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