◇ 韓国を「中世的暴圧政治で悲惨な状態」と主張

北朝鮮の祖国統一研究院と南朝鮮人権対策協会は「悲惨な南朝鮮の人権実態を暴露する」として白書を発表した。朝鮮中央通信が29日報じた。

白書では、韓国駐留米軍を占領軍だとして「南朝鮮の青壮年は、米国の弾除けに売られて侵略戦争のいけにえになっている」「 南朝鮮のように外国占領軍に維持費まで供しながら屈辱を受ける所はこの世のどこにもない」と批判。
また、株式市場に米国主導の外国資本が流入して株式配当金が毎年数十億ドル国外に流出てしているとして、「南朝鮮の人民は米国によってすべてを奪われ、人権を蹂躙されても訴える所さえない」
と、韓国がいまだ米国の植民地状態であると主張した。

さらに、人民が筆舌に尽くしがたい苦痛にさいなまれているとして、「完全失業者は450余万人、一日、または数カ月ずつ雇われて低賃金を受けている半失業 者は1000万人に近く、11~19%がろくに食べられなくて慢性的な栄養失調状態にある」と民生が破綻していると指摘。労働争議も警察力で弾圧している とした。

また白書は、韓国に入った脱北者は、テロリスト、スパイによって誘引・拉致誘引された人たちだとして、「南朝鮮に連行された人々は、人間以下の虐待と蔑視 を受けている。 生計を維持するのが難しくて登山路の周辺やゴミ捨て場に居所を定め、昼には人々が食べ捨てた飲食物の残りかすを食べ、夜には木葉やゴミで適当に身を覆って 獣のように一日、一日を暮らしている」と荒唐無稽な主張を展開している。

唐突にも見える北朝鮮による韓国の人権状況批判は、北朝鮮人権問題の深刻さに対して国際社会の関心の高まりと非難に対抗する意図があると思われる。
(アジアプレスネットワーク編集部)