![(参考写真)韓国に接する「西南戦線」の最前線部隊の兵士たち。12年8月に現地を訪れた金正恩氏を囲んで記念撮影している。よく見るとほとんどの兵士が痩せこけている。写真の補正を頻繁に行う北朝鮮の官営メディアも、兵士の栄養状態までは隠せない。労働新聞より引用。](https://www.asiapress.org/apn/wp-content/uploads/2015/08/201208_nk1.jpg)
問:軍事訓練を実際にしていますか?
答:それはしていません。点検を一、二度やって、後は待機です。あと、出勤するときには擬装用の網(※草木でカムフラージュした網のことと思われる)を被って歩くよう言われています。
問:それでは皆、体に網をかけて歩いているんですか?
答:そうです。そうしないと取締りにあうので。背中に糸をひっかけて、被るフリをするんです。
問:住民たちはどのように言っていますか?
答:(金正恩)将軍様は若く度胸があるから、すぐに戦争が起こると言う人もいます。私は戦争はバカげていると思いますが、(生活が大変なので)いっそ早く戦争が起きてしまえばいいのにという人が大勢いますね。
問:大多数の人が戦争が起きればいいと?
答:私もそう思いますよ。
問:戦争したら皆死んで、何も残らないでしょうに。
答:死ぬことなんてないですよ。
問:一般の生活には変化はないですか?
答:まったくないです。準戦時状態なんて、(これまで)一度や二度ではない。人々はまったく気にしていませんよ。ずっと戦争やるぞと言ってきたので(慣れてしまった)。私は、早く戦争が起きればいいのにと思っています。
※アジアプレスでは、中国の携帯電話を北朝鮮国内に投入して内部事情を取材している。
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