記者:しかし、平壌の住宅建設や新空港建設、スキー場建設など、人民のために多くのことをしたと宣伝しています。地方の住民たちはこれについてどう思っていますか?
協力者:いくら建設しても何になりますか? 地方の人間には、平壌に何が建設されても得られるものはありません。 実例を言いましょう。
平壌に行ってきた人が言っていたんですが、水遊び場(プール)を建設したというが、ドル(外貨の意)がなければ門の前にも行けないそうです。祝日だけは、平壌の住民には入場券を供給しているが、それ以外の者は全てドルで金を出さないと遊べないのです。 その日の稼ぎで生きている人々には何の役にも立たない。

新空港もそうです。飛行機なんて死ぬまで乗ることもないわけで、そんなものを建設しても、外国に行く人には必要かもしれないが、私たちはその近くに行って見ることもできません。

また、平壌に住宅を建設したと言うけれど、誰がそこに入って住むのかわからない建設のために「くず鉄を出せ、銅を出せ」と言われて、ありとあらゆるものを取り上げて持って行かれました。税負担だけが大きくなったんです。
国内旅行も統制する北朝鮮で、庶民が私用で飛行機を利用するということはありえないことだ。

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