(内部写真)朝鮮戦争参加「老兵」たちが金日成-金正日の肖像画前に集められている。2013年8月撮影「ミンドゥルレ」(アジアプレス)

(内部写真)朝鮮戦争参加「老兵」たちが金日成-金正日の肖像画前に集められている。2013年8月撮影「ミンドゥルレ」(アジアプレス)

 

北朝鮮当局が5月初めに開催する予定の労働党大会の参加者の第一次選抜が3月24日まで終えたと、アジアプレスの内部取材協力者が伝えてきた。党大会参加者の年齢に制限が加えられるという。(カン・ジウォン)

咸鏡北道に住む取材協力者は25日の通話で、党員に居住地からの移動を禁じて行った党大会参加者の選抜が、昨日(24日)終了したとして次のように伝えた。
「機関別に(党大会参加者が)1-2人が推薦された。大きな企業所では3人だ。『年老保障』(定年退職)を受けた60歳以上の老党員は推薦から除外された。選出された人たちは、4月初めに平壌へ上がって行く」

この取材協力者によると、忠実で熱誠的な者で選抜されたこれらの人たちは、平壌で再び推薦選抜を経て、最終的な党大会参加者が選抜されるという。この協力者が住む郡では、7人が選出されたという。

北朝鮮の労働党党員証。撮影アジアプレス

北朝鮮の労働党党員証。撮影アジアプレス

この度、北朝鮮当局は党大会参加者を2段階で選抜しているが、36年ぶりに行われる党の最大イベントから、60歳以上のベテラン党員が除外されるのは驚きである。

故金正日氏は「革命の先輩を敬うことは革命家たちの崇高な道徳信義である」との文書まで発表して「革命の先輩」の尊敬尊重を掲げていた。

60歳以上の党員を党大会に参加させないという方針が事実ならば、金正恩氏が父の考えを覆すもので、党や政権の幹部人事で大幅な世帯交代が断行されることになるかもしれない。

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