R:私たちは関西電力のこうした再稼働の動きに対して、どんな行動をとり、どう声をあげていけばいいのでしょうか。

小出:私は41年間原子炉実験所という所で働いてきましたし、その間も原子力発電所というのは一刻も早く止めなければいけないと発言を続けてきました。しかし、国家が進めようとした原子力は、巨大な電力会社、巨大な原子力産業、マスコミ、学会、裁判所まで、全てがグルになって進めてきたわけで、私の声などは簡単に掻き消されてきてしまったわけです。

R:私たちも小出さんたちの声にきちんと耳を傾けていなかったことは反省しなければいけません。

 小出:福島第一原子力発電所の事故が起きて、本当に悲惨なことが起きるということが事実として示されているわけですから、やはり多くの人にこの事実に気がついてもらって、お一人お一人が声をあげて下さるようになることが大切だと思います。

小出裕章さんに聞く 原発問題

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