:では、廃炉にするしかないということですね。

小出:私自身はまた別の力学というのがあると思っています。もんじゅは最後には生き延びると思っています。なぜかと言うと、原子炉というのはもともと核兵器の材料であるプルトニウムを造るための道具だったのですけれども、もんじゅという原子炉を動かすことができると、核分裂性のプルトニウムの割合が98%という超優秀な原爆材料が自動的に手に入るという、そういう原子炉だからです。

それを目指してやってきた人たちというのは、私は必ずいると思います。もんじゅを何としても生き延びさせるために、なにがしかの方策をまた考え出してくるはずだと思います。

小出裕章さんに聞く 原発問題

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