東京都の舛添要一知事が家族旅行の費用を政治資金で支払っていたなどと指摘されている問題で、政治資金規正法違反などの疑いで刑事告発された。告発したのは政治資金について調査をしている市民グループの「政治資金オンブズマン」(大阪市)。5月19日に告発状を東京地方検察庁に送った。(アイ・アジア編集部

舛添都知事(オフィシャルウェブサイトより)
舛添都知事(オフィシャルウェブサイトより)

告発状によると、舛添知事は2013年1月に千葉県内のホテルに家族旅行で宿泊した際に、その宿泊代の23万7755円を政治資金から支出し、自身の政治団体である「グローバルネットワーク研究会」の政治資金収支報告書に「会議費用」だったとする虚の記載をしていた疑い。

また、絵画や骨董品を2011年からの3年間で578万7764円分購入し、「グローバルネットワーク研究会」などの政治資金収支報告書に、「会議費用」だったとする虚偽の記載をした政治資金規正法違反の疑いが持たれている。

舛添知事をめぐる一連の疑惑は週刊文春の報道によって明らかになった。舛添知事は、報道後に記者会見を開き、ホテルの宿泊代については都知事選挙に向けた会議をホテルで行ったとし、誤解を招かれないように政治資金収支報告書を訂正すると釈明会見で述べた。

また、絵画などの購入については国際交流のために政治に必要なものだったと話している。

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