森の伐採のための重機を運ぶ自衛隊のヘリコプタ― (写真は目取真俊さん撮影映像より)

●辛い「森の最期」

ヘリパッド自体の建設は簡単です。直径45メートルの円型を50センチ掘り下げ、砂利を敷き詰めローラーで固めます。これがオスプレイなどが離着陸する接地帯です。その周りに幅15メートルのドーナツ状の無障害物帯を作り、これらを合計して直径75メートルのヘリパッドになります。

N1地区は木が伐採され、根っこもほとんど掘り起こされ整地作業が進んでいる状態です。2つのヘリパッドが接近して作られるので150メートル近い空間が森の中に切り開かれています。

ここが森だった頃を知っている人はみな胸が引き裂かれる思いだと思います。木が成長するのに50、60年かかっても、切るのは1分もかかりません。

H地区はすでに木が伐採され、10月中には全て木の根っこを掘り起こし、整地作業に入るという段階にいくと思われます。いま1日に何十台という4トンダンプカーで砂利が運ばれています。

森を切り開いて新しく工事用道路が作られました。大変な量の木が伐採され、しかも砂利が敷き詰められています。やんばるの森は、例え伐採しても放ったらかしにしていたら、ひこばえが生え、30、40年かけて再生します。しかし、砂利で固めてしまうとお終いなのです。

G地区は、「おきなわやんばる海水揚水発電所」の敷地まで工事用道路を作っています。将来的には米軍も使用するので、より丁寧に作らねばなりません。ヘリパッド建設予定地の木の伐採は終わっていますが、道ができていないので片付けられません。だから全体的に一番遅れています。
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