アパート街の広場に温室を建設するための砂利集めに動員された女性たち。2013年3月平安南道の平成市にて撮影「ミンドゥルレ」(アジアプレス)

◆支援金の徴収も強要

労働動員に加えて住民の不満が強いのが、公共事業への金銭支援の要求だ。

「最近頭が痛いのは、三池淵(サムジヨン)地区の建設支援金です。8月に入ってから二日に一度は金を出せと会議でお達しがある。これも強制ですよ」
と、この女性は言う。

三池淵地区は、鴨緑江上流の白頭山麓にあり、日本の植民地期の抗日武装闘争の根拠地とされてきた。金正恩時代になって、この「革命の聖地」の大々的な拡張リニューアル工事が続いている。外国人向けの観光地、中国資本を誘致するための経済特区として開発を進める計画だ。だが資金が足りず、国民から支援という名の資金徴収をしている。

労働動員とカンパ強要。それは政権による搾取と収奪に他ならず、女性たちから怨嗟の声が絶えない。(カン・ジウォン)

このヘルメット姿の若い女性は「青年同盟突撃隊員」として平壌のアパート建設に動員された。3年程度、各地の現場で寝泊まりするという。2011年8月平壌にて撮影ク・グァンホ。(アジアプレス)

疲れ果てたのか、農村での動員作業の合間に横になって休む女性。2013年6月北部地域で撮影(アジアプレス)

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